達増知事と県教委は今夏以降、「
平泉の文化遺産」をテーマに県内の小、中、高校で「
平泉授業」を展開する。
世界遺産登録を目指す「
平泉」は、国際記念物遺跡会議(イコモス)から「登録延期」勧告を受け、文化庁や県などは7月の本審査での「逆転登録」に全力を挙げている。勧告内容や登録可否にかかわらず、
平泉の価値は不変―との認識のもと、岩手の将来を担う子どもたちに
平泉の意義を説く。
平泉授業は、県内の児童・生徒たちが
平泉文化を理解し、馬や鉄、金などを通じて自分たちの地域が、どのように
平泉とかかわりがあるかを知ってもらう契機とするのが目的。いわば「地元学の子ども版」といえる。
2008年度は達増知事が計4回、県教委の文化財担当者が計16回を予定。早ければ7月からスタートさせる。県教委は現在、公立、私立を含む県内の小、中、高校全732校を対象に意向調査を進めており、応募多数の場合は抽選で実施校を決める。
県教委は07年度に「
平泉文化」を題材にしたガイドブックを作製、県内の小学4、5年生に配布した。08年度は
平泉授業を見据え増刷分の経費として252万円を08年度当初予算に計上。
平泉の文化遺産は、今月23日にイコモスから「登録延期」勧告を受け、外務省や文化庁が県や県教委、
平泉など地元市町と連携して7月の国連教育科学文化機関(ユネスコ)
世界遺産委員会での「逆転登録」に向け、全力を挙げている。
達増知事は「縄文時代から息づいてきた『人と人、人と自然との共生』という風土は、
平泉で花開いた。
平泉を理解することは岩手を理解することにつながる。
世界遺産登録の可否にかかわらず、
平泉の意義を広く子どもたちに伝えたい」と説明する。
県教委生涯学習文化課の南敏幸特命課長(
平泉世界遺産)は「授業を通じて岩手の子どもたちが
平泉の歴史を調べたり、現地を訪れて自主研修を行うきっかけづくりをしたい」としている。
(
岩手日報)
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